あけましておめでとうございます。
コロナの渦中、皆様におかれましてはご心労如何ばかりかと拝察申し上げます。
今日、インターネット等の普及により、便利になると同時に、一生懸命調べて勉強しているお客様の対応に
お困りの事も多々あると存じます。
今のお客様は調べることが上手で、また色々な情報がネット上に氾濫しています。
情報が合っている、合っていないに関わらず、ネット上にのっていれば正しい情報だと判断される傾向すらあります。
そんなご時世、私達も正しい情報・知識を武器にしなければ生き残っていけません…
この度、相生興業 蓮田建材部のアドバイザーを仰せつかり、どのように皆様の日頃のご不便・ご不明点を解消するお手伝いが出来るかと思案いたしましたが、正しい施工の情報を発信させて頂くことこそが最善だと考えました。
コンプライアンス(法令遵守)という言葉を耳にするようになり久しく経ちます。世の中が求めるレベルは非常に高く、私達は今までのやり方を変えざるを得ない状態に立たされております。
しかしながら、これを変化の好機と捉え、次の時代を勝ち残って行く為に、武器を手に入れましょう!
基本的な事で結構ですので、日頃の疑問を何なりとお問い合わせ下さい。
可能な限り正しい情報を発信させて頂きます。
分かりやすく・丁寧に…
この積み重ねが、皆様のお仕事の一助になれば幸いと存じます。
コメント欄に疑問を頂けましたら、全力でお答え致します。
施工の疑問、お待ちしております!
相生興業 蓮田建材 アドバイザー
一級建築士 臣乃字
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家庭内職人A (水曜日, 13 1月 2021 22:52)
はじめまして。
常々気になっているのですが、セメントを人力で練る際のコツなどはありますか?
できる限り強度を出したいです!
一級建築士 臣乃字 (木曜日, 14 1月 2021 20:30)
ご質問ありがとうございます!
さっそくですが、セメントとありますが、コンクリートの事と考えて大丈夫でしょうか?
また、家庭内職人AさんはDIY等でお使いになるのでしょうか?
コンクリートは非常にデリケートな材料で、種類も多く複雑ですが、DIY等でお使いになることを前提に簡単にお話しさせて頂きます。
コンクリートは「砂利・砂・セメント・水・空気」が混ざって出来た物です。
そしてコンクリートの強度はセメントと水の比率によって変わります。
※ 水が少ないほど強いコンクリートになります!
一般的なコンクリートの材料の容積比率は、全体を100とすると…
砂利(粗骨材)40
砂(細骨材)30
セメントと水 25.5
空気(いらないけど入ってしまう)4.5
上記のような感じになります。
水とセメントの比率は、実際のコンクリートでは厳密な規定がありますが…
セメント:水が重量比で3:2よりもセメントの方を多くしたいです。
強度の高いコンクリートとありますので、セメント:水が2:1でもいいと思います。
実際に練ったら、なるべく早く流し込みましょう!
流し込む場所にもよりますが、流し込んだら軽くたたく等の振動をあたえ、中に入っている空気を抜きます。
その後はそっとしておきます。
寒い今の時期では、一週間は振動等をあたえないようにそっと(養生期間といいます)しておきます。
養生期間が終われば、枠を外して完成!
ざっくりこんな感じです。
簡単にお話ししたつもりですが、長くなってすいません(-_-;)
参考になりましたでしょうか?
より詳しい解説をご希望であれば、再度お問合せ下さい。
長くはなってしまいますが、詳細をお話しさせて頂きます。
土建や (火曜日, 02 2月 2021 21:43)
雨の日や冬の寒い日に土間打たなきゃならない時は、何かいい方法あんのかな。
工期遅らせられない時とか、困ってる奴多いと思うんだけど。
一級建築士 臣乃字 (日曜日, 07 2月 2021 18:27)
ご質問ありがとうございます!
雨の日、寒い日の打設でのご苦労、お察しいたします。
かく言う私も、さんざん泣かされてまいりました ( ノД`)シクシク…
寒い冬期などは、コンクリートの温度補正で強度を上げる・打設後の養生の徹底(場合によってはヒーターを使う等)・また耐寒剤を使う等の方法が一般的かと思いますし、雨の日はコンクリートの打設をしないのが一番かと思います。
土間の打設直後に雨に打たれると、スラブ表面のコンクリート水分が多くなりすぎてしまい、硬化不良をおこし、粉を吹いてしまいます…
ご経験あるかと思いますが、ほうきで掃いても掃いても粉が出てくる (-_-;)
ゾンビパウダー(ゾンビのように生き返ってくる)なんて呼ばれているのを聞いたことがあります。
しかし…
どうしても工期が (;´Д`)
なんて事多いですよね…
そこで、これからお話しさせて頂くことは必ずしも正解ではございませんが、選択肢の一つぐらいに考えて頂ければと思います。
現場監督時代に、鉄骨・鉄筋コンクリート造を担当する部署の所長に伺った話ですが、「10mmでも、スラブを厚く打てばいいんだよ!」との事でした。
凍害や雨に打たれる事を考慮して、少し厚くスラブを打つ事で、必要厚さを確保するとの事でした。
ただ、これはコンクリートの重量が増える為、何層にもスラブを打つような高層階の建物では、荷重が増えるので構造計算上問題ないか工事監理者等に確認が必要になります。
また、住宅の基礎スラブであっても、ハウスメーカーや工務店の担当者・工事監理者、実際に実施する際にはお客様の承認も必要になってくるかと思います。
型式認定の構造を採用されているハウスメーカーさんなどでは、厳密にはNGな方法です。
また、そのまま仕上げ面になるような場合(外構の車庫土間等)では表面が荒れる為採用できません。
お話しさせて頂いた方法は、厳密には色々制約の多い方法ですが、こんな方法もあるな… くらいに考えて頂ければと思います。
少しはお役に立てましたでしょうか?